こんちは。
すっかり秋なんですが、夏の思い出を2編ほど。
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私が中学生の頃から、15年くらいの間、父はメロンを栽培していた。
メロンは、まず糖度計で糖度13℃以上でないと出荷できない。
検査用に切ったメロンが出荷時期になると、我が家の冷蔵庫にはゴロンゴロンと場所をとっていた。
特に夏。
初めは家族も味見に喜んで食べるのだが、そのうち、冷蔵庫にそのまま鎮座することになっていく。
T字型のつるが折れ、片方だけになっているものも商品としては出荷出来ない。
近所、親戚、友人、家に訪ねてきた人、お子の友人など、生ものなので、せっせと持たせるのだがメロンはなくならない。
そこで、3女の出番である。
〇〇の夏は、暑い。
食欲も落ちる。で、3女の夏の主食は、メロンだった。
来る日も来る日もメロンを食べる。
半分に切ったメロンをスプーンでざっくりすくって食べる。
一日、丸ごと3個以上は、当たり前だ。
我ながら、よく食べたと思う。美味かった。
が、収穫期間中、冷蔵庫にメロンがなくなる日はない。
もちろん、お客様に出すものはメロンだ。
ふらっと寄ったらもれなくプレゼント。
ある日、流石の3女もメロン休憩。
しかし、晩御飯にメロンが出てきた。。。3女の前にだけ。
いや、今日は米粒が食べたいのだけれど・・・。
熱い夏がくると、真っ先に浮かぶ・・・
日本の夏。メロンの夏。
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あれは、高校2年の夏。
1年2組(小学校)の入学式で、初めて出会い、その後、△△⇔〇〇と4年間離れたのち
再び中学で再会し同じ高校に進んだ友の家で、まったり語りあっていた昼さがりのことだった。
友の家には、当時小学1年生の弟、”まーくん”(仮名)が居た。
3人でテレビを観ていたときのことだ。
まーくんがおもむろに言った。
『みーちゃん、ちょっと山下いってくるね。』
『1人で大丈夫?車に気をつけないよ。』
みーちゃん(仮名:まーくんの姉)が言った。
山下とは、友の家から30歩くらいの酒屋さんで
ちょっとした食料品や雑貨も置いてある昔ながらのお店である。
しばらくして、まーくんが帰ってきた。
袋を提げている。
その袋を開け、中のものを取り出しながら
『はい、これ、私ちゃん。これ、みーちゃん。』
何と、まーくんお小遣いでアイスを買ってきてくれたようだ。
感激中。
何てヤツだ。まーくん。
そんなにいい子だと、オネエさんは、さらっていきますよ。
友は置いといても、まーくん連れて帰りますよ。
床の間に飾っておきますよ。
3人で、アイスをいただきながら
まーくんを口説いてみた、私、16歳。
『ねね、まーくん、私ちゃんの弟にならない?』
『んーとね、私ちゃんは好きやけど、みーちゃんの方がもーっと好きじゃから、だめ~。ごめんネっ。』
失恋。
見事に振られましたよ。花の16歳。女子高校生、撃沈。
弱冠6歳男児におもてなしの心を学んだ夏の日の思い出。