あんよね。

片面印刷チラシの裏みたいなもの。

母とは。2

こんちは。

風がすっかり秋ですね。今日も昔話を。

 

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ある日、母上が帰ってくるなり怒っていました。

 

『まこち、うちんこは、外面ばっかし、いーごたるが。 外面仮面じゃね。』

 

プンプンと効果音でも入れてみたいくらいにご機嫌ナナメ。

その日は、小学校の参観日。
どうやら、お友達の母上様方から、我が家の外面仮面達
お行儀がよろしいと賞賛されたらしい。

『ちっと、ココきてんない。次女、3女、4女。』

玄関に呼ばれた姉妹。(長女は中学生なので部活中でまだ帰宅してない。)

はい、かしこまりまして!とは、いわないが
迅速に行動した姉妹 、危険を察知する能力にかけては長けている。

『はい、この靴。きちんと揃えてありますか?』母

『いいえ、おかーさん。脱ぎっぱなしです。』外面仮面達

『じゃあ、なんで、お友達の家では、出来るのに
 家では出来ないのですか?』母

『・・・』(どうして、それを知っている?)外面仮面達

『今日、おかーさんは、とても恥かしかったです。
 何故ならば、うちの子が外面仮面なのを知ったからです。
 お友達のおかーさん達は、皆、うちの子が、
 きちんと挨拶も出来て、靴も綺麗に揃えてあると褒めてくださいました。
 でも、家ではどうして出来てないのでしょう。
 いつも出来ているのなら、おかーさんも、 嬉しかったはずです。

 誇らしかったはずです。おかーさんは、外面仮面な子は嫌いです。
 よーく考えなさい。』


ええ、姉妹は無言で、靴を揃えました。 
そうです。姉妹は、外面仮面なのです。 
特に教えられた訳でもないのですが、変身していたのです。う。
しかし、その名前をつけたのは、母上です。


そとづらかめん


なんか、お面をたくさん持ってそうですね(違)