あれは、確か高校生の頃。
クラスメイトのIちゃんが、息せき切ってまくしたててました。
『ちょっと、見て!これ!この人のそっくりそのまま私の読書感想文て。
中学の時に書いたやつ!私ちゃんも、これ、そうじゃない?』
読んでみると、ああ、何となく思い出した。
中学の夏休みだかの宿題で書いたものだった。
それが、なぜに?
Iちゃんとも、疑惑の人とも中学は違う、Iちゃん、そもそも私の書いたものだと知っている?
Iちゃんが言うことには、当時、近隣地区の何作かが文集に載っていたんだそうだ。
私、今の今まで知らなかったよ。その文集の存在さえ。そんなのがあったんだねぇ。
で、何気に疑惑の人の読書感想文を読んでいたら、何だか見覚えがある。ありすぎる。
数年間の文集をひっぱりだして検証してみたのだそうだ。
そこで、他にもないのかとみていたら、私のもヒットしたというわけだった。
疑惑の人の真意はわからない。
宿題に困って軽く書いたのかも知れない。
が、Iちゃんにとっては、許せない行為だ。
そりゃそうだ。一生懸命書いたのだ。それを考えもせずに、そのまま書き写しですか?
名前だけ変えて?安易すぎやしませんか?
文集に掲載されることがなかったら、そのままスルーの話だったのかもしれません。
というか、私とすれば、当時あまり力入れてなかったので、そうなんだーくらい。
それはそれでどうかなと思うのですが、ね。
というのも、私には似たような前科がありまして、
実はですね。小学生の頃、授業中、習字(毛筆)の時間、ダメ出しばっかりで
なかなか提出可の水準を満たせてなくて、当時の私なりの浅はかな苦肉の策で
最終的に幼友Kの練習過程で書いたものを1枚もらって提出したんです。はい。
ええ、一発で判明ですよ。
呼び出しですよ。職員室に。最低の行為だ!
と、反省しましたよ。Kも巻き込んで悪かったなぁと。
なんですかね。
苦手なことってあるもんですよね。