あんよね。

片面印刷チラシの裏みたいなもの。

何だか、ややこしいのよね、最近。

また、前に書いたものから、思ったこと。

 

 

***************

 

 

お子の頃通っていた小学校へは、片道3.5kmあった。
当然、そのくらいの距離は徒歩通学だ。
低学年の頃、その道のりが遠くて学校へ行くのがてげよだきかった。

注:てげよだきぃ・・・とても億劫だ。とてもめんどくさい。の意。

通った学校は、集団登校をしていた。
近所の集団登校班は、4つほどあった。
女子班が2組、男子班が2組。大体、同じ人数だったと思う。

ところで、私(3女)とウルフ(4女)は◎学年程離れている。
私が小学△年生の頃、ウルフは小学〇年生。蛇足だが、すでに身長は抜かれていた、が、私が姉なのにかわりはない。
当時アキ君は、小学◎年生だった。
男の子なので、一緒の登校班ではない。
が、帰る時はたまに一緒になったりする。
帰りについては、集団下校は土曜日のみだったので、それ以外は、大体同じ方向に帰る同級生と数名で歩くのが普通。
で、その日は、私達(私と私の幼馴染のHちゃん)の前方数十メートルにアキ君とウルフ達(ウルフとウルフの幼馴染EちゃんとMちゃん)が歩いていた。

が、どうもある場所で動かない。
私達が追いつくにはそう、時間はかからなった。

すると、突然アキ君が、意を決した様子で

『よしっ!僕は男なんだ!行くぞ!』

と、ダッシュでその場を走り抜けるではないか。
どうしたことだ?と△年生コンビは不思議に思っていた。

ウルフ達に事情を聞く。

すると、要約すると話はこうだった。

電柱と電柱間の本電線の被覆が一部、ビローンと垂れ下がっている部分があった。
お子目線で見上げると、それはまるで、大蛇が今にも電線から落ちてきそうに見えた。
その下(付近)を通りすぎるときに、その蛇が落ちてきたらどうしようとアキ君はものすごーく怖かったのだ。
それを知ったウルフ達〇年生女子軍団(おてんば組)がアキ君を男にしようと
『アキ君、男じゃろ!男なら行かんね!』
と説得していたらしい。
で、十数分(もしかしたら数十分)アキ君の中で葛藤があり、意を決し、走り抜けた。ということらしい。

走り抜けた後
『僕は男なんだ!やったぞ!』
と、後ろを振り返り手を天に向かって高く突き上げたアキ君。

アキ君。君は、よくやった。自分に勝ったのだ。
男に生まれたばかりに、おてんば組に男らしさを求められたアキ君。男らしくあろうと頑張ったアキ君、今、どうしているだろう?

 

 

***************

 

 

何て言うか、細かい事は置いといて、こういう場面って割とあると

思うんですよね、現代も、さ。

被覆がベロンとか、そういう事じゃなくて、男の子が男の子らしくあることを

求められる場面みたいな事ですよ、えぇ。

これって、現代だと、おてんば組が言った言葉は良くないって事になるんだろかね。